LastoRder’s blog

芸術は心の栄養

聞こえの良い言い訳に流されない様に

私は言い訳をする自分が嫌いである。

自分だけならまだしも、人にも同じ熱量で接してしまうので人間関係はおのずと狭くなる。どういう事かと言うと、世間では正当性のある真っ当だと思われる言葉達、例えば「歳だから」「家庭があるから」「忙しいから」、、、使っている本人達には最も正当性があり自身を痛めつける事無い言葉なのだろうが、私からすれば最悪の言い訳なのである。

歳のせいにして、いろいろな事を諦めたりするのは構わないのだが、「歳だから」と言う発言は本来非常に恥ずかしい発言だと認識しても良いのでは無いのだろうか。「歳だから」という発言が出るときは決まって、何か困難な事が目の前にあったり、他人と比較してみたり、ある程度、今の本人の能力では難しい事柄に出くわした時に出る発言で、家のドアを開けようとする時に「歳だから」と言って、ドアを開けない者は恐らくいないだろう。

歳のせいにすると言うことは、元来非常に簡単な逃げ道だと私は捉えている。歳のせいにすれば、「考える」と言う作業を全くしなくて良くなる。その時点で、その物事に対しては悩まくて済む、しかし、最悪なのは本人に言い訳という自覚が殆どと言って良いほどないので、これから先、その時点での本人の能力以上の事柄に当たった際に、また同じ事をするというループが出来上がり、永遠にそこから抜け出せなくなってしまうである。即ち、成長する気がないという事。

世間では妥当な最もらしい言葉なのかもしれないが、私にとっては最悪の言い訳だと思っている。もしも、本当に解決しようとする気があるのであれば、この様な言葉は出てこない。それよりも、どうすれば解決できるのか、どうすればより良くなるのか、そんな言葉が口や行動を通して出てくるはずなのである。